@techreport{oai:doshisha.repo.nii.ac.jp:00000581, author = {カヴォン, エリ イッサー and Kavon, Eli Isser}, month = {Mar}, note = {1943年4月、ワルシャワ・ゲットーのユダヤ人がナチスに抵抗して起こした武装蜂起は、ホロコーストの記憶の中でも伝説的な地位を獲得している。しかし歴史家たちは(ユダヤ人もそうでない者も含め)この反乱をどのように描出し、どのように解釈してきたのだろうか。イスラエルでは(建国から30年間にわたりダヴィド・ベン=グリオンが主導する労働シオニズムが社会と政治の場を席巻していたために)、ホロコースト、とりわけワルシャワ・ゲットー蜂起の解釈においては、建国者のイデオロギーが偏向的に適用されてきた。政治的イデオロギーは史実の実像をゆがめてしまう。ゲットーの生活とその壮絶な最期に至る過程では、修正シオニズムとユダヤ教の両者が重大な役割を果たしていたが、労働シオニストがホロコーストの顛末を語るときに、両者の存在が顧みられることはなかった。しかしイスラエルでポスト・シオニストが台頭し、政治の世界で右派シオニストが勝利を収め、このユダヤ国家でユダヤ教が宗教的復活を果たした今、これまで黙殺されてきた別の物語が表舞台に登場しようとしている。イスラエル国家を支配してきた政治的イデオロギーによる史実の歪曲を正すために、修正シオニズムと正統派ユダヤ教の役割がついに明かされようとしているのである。ジャボティンスキー率いる修正主義者の一派はワルシャワで勇敢にナチスと闘った。彼らが武装蜂起で果たした役割は研究に値するものであり、その結果は公表する価値がある。またユダヤ教徒たちも信仰を貫くためにナチスに抵抗した。ワルシャワ・ゲットー最後のラビ、メナハム・ジエンバは数世紀に及ぶ殉教の伝統を覆し、ユダヤ法は武装抵抗を求めていると檄を飛ばした。本稿では、日の目を見るべき新たな物語を検証し、ショア(ユダヤ人大虐殺)の実像と現代世界における宗教の役割を考察してゆく。, 一般論文, application/pdf}, title = {ワルシャワ・ゲットーにおける政治と宗教 : 労働シオニズムの物語を越えて}, year = {2012} }