@article{oai:doshisha.repo.nii.ac.jp:00028953, author = {原田, 朋子 and Harada, Tomoko}, issue = {19}, journal = {同志社大学日本語・日本文化研究, Bulletin of Center for Japanese Language and Culture}, month = {Mar}, note = {本稿では、話し言葉の発話頭において多用される「けっこう」「かなり」「たぶん」「きっと」「べつに」「やはり」を対象にテキストマイニングと目視の両面から分析を行った。その結果、副詞の分類との関連性から、潜在比較の程度副詞と位置づけた「けっこう」と「かなり」について、書き言葉ではなく、話し言葉で多用された場合に、それらとそれらがかかる述語との距離が離れ、結びつきが弱まり、シンタクスレベルの機能が弱体化している現象があるということが認められた。 また、陳述副詞については、呼応する述語の形式に特別の言い回しを要求するかどうかという誘導の職能の観点から、書き言葉では特別の言い回しを要求する「たぶん」「きっと」「べつに」が、話し言葉では、その誘導の職能が弱まっていることが確認できた。そして、陳述副詞の中でも、書き言葉においても特別の言い回しを要求せず、多岐にわたる評価の意味を有する「やはり」は、話し言葉の中では、意味の軽化、機能の弱体化の例が複数確認できた。つまり、副詞の中でも、話し言葉で多用された時に、意味や機能が弱まるといった現象がどの副詞でも起こり得るということではなく、潜在比較の程度副詞や誘導の職能が弱まった際の陳述副詞や、陳述副詞の中でも、元々誘導の職能がさほどないものについて、話し言葉の中で多用された場合には意味も機能も曖昧なものになるという現象を明らかにした。, 研究論文(Article), application/pdf}, pages = {1--28}, title = {日本語の発話における副詞の意味・機能の弱まりに関する一考察 : テキストマイニング手法と目視による分析を通して}, year = {2022}, yomi = {ハラダ, トモコ} }