@article{oai:doshisha.repo.nii.ac.jp:00027333, author = {藤井, 俊博 and Fujii, Toshihiro}, issue = {17}, journal = {同志社大学日本語・日本文化研究, Bulletin of Center for Japanese Language and Culture}, month = {Mar}, note = {本稿は、上田秋成の読本『雨月物語』『春雨物語』に用いられた文末助動詞のテクスト機能を考察する。『雨月物語』では、解説的叙述で「けり」を用いるが、段落末では「ぬ」、文章末尾では連体形終止の「ける」や係り結びの「ぞ~ける」「なむ~ける」が用いられる。このような「けり」や「ぬ」を軸にした文章構造は平安時代以降の物語の形式を受け継ぐものである。一方『春雨物語』では、全体に過去「き」完了「たり」が多い点に特徴がある。段落末尾では「けり」「ぬ」の他、「たり」による場合がある。また、段落末尾や文章末尾で「き」「しとぞ」「しとなむ」などにテクスト機能の窺える例があり、特徴的である。総じて、「けり」「ぬ」による枠を作る文章構造は両作品に認められるが、完了の助動詞「たり」や「き」「し」などが活用される『春雨物語』の叙述に新たな表現の工夫がある。, 20周年記念特別号, 研究論文(Article), application/pdf}, pages = {5--18}, title = {『雨月物語』『春雨物語』の過去・完了助動詞のテクスト機能}, year = {2020}, yomi = {フジイ, トシヒロ} }