@article{oai:doshisha.repo.nii.ac.jp:00023511, author = {岡本, 由美子 and Okamoto, Yumiko}, issue = {1}, journal = {同志社政策科学研究, Doshisha University policy & management review}, month = {Sep}, note = {本論文は、伝統的かつ土着の'ローテク'産業が観光産業の振興と相俟ってミャンマーの中央乾燥貧困地帯に位置するバガンという地域の発展に寄与するかどうか、明らかにすることを目的に執筆された。ここでは特に漆器産業を取り上げ、セクターイノベーション・システム論のフレームワークを用いながら、産業の発展メカニズムと同地域発展への寄与度に関して実証的考察を行った。情報収集のため、2013年3月から2014年3月の間に3回、バガンで現地調査を行った。その結果、主に次の3点が明らかとなった。まず第1点目は、観光振興はそれ自体新たな付加価値を生み出すだけでなく、バガン漆器産業に様々なイノベーションが創出される契機をつくり出した。漆器生産者が直接外国のユーザーに接する機会が与えられることによって諸外国の市場の動向が入手できるようになっただけでなく、デザイン、製品開発、材料調達、生産から、販売やマーケティングという一連のバリュー・チェーンの流れを統括できるようになったからである。第2点目は、伝統的ないわゆる'ローテク'産業に分類される産業においても、組織面でのイノベーション、ニッチな市場の構築、品質の向上等によって様々なイノベーションが創出され、産業がダイナミックに発展していくことが可能な事である。研究開発投資を通した技術革新のみがイノベーションの源泉ではない。第3点目は、システム・イノベーション論は国際開発研究においても極めて有用な分析フレームワークと成り得ることである。同アプローチを適用することにより途上国の産業ダイナミクスの理解についても容易となり、かつ、グローバル化時代における新しい産業政策のあり方について有益な政策的含意が得られるからである。, 論説(Article), application/pdf}, pages = {1--15}, title = {'ローテク'産業におけるイノベーションと開発 : 観光振興によるキャパシティ・ビルディング}, volume = {17}, year = {2015}, yomi = {オカモト, ユミコ} }