@article{oai:doshisha.repo.nii.ac.jp:00022656, author = {山本, 和恵 and Yamamoto, Kazue}, issue = {12}, journal = {同志社大学日本語・日本文化研究, Bulletin of Center for Japanese Language and Culture}, month = {Mar}, note = {本稿では、受動態が選択される要因を明らかにするため、長い小説テクストの作品が多く存在する夏目漱石作品の前期三部作である『三四郎』『それから』『門』を調査対象とし、小説テクストの中で使用例の多い「言う」「聞く」「答える」「呼ぶ」などの発言動詞に焦点をあてて考察を行った。その際に、受動態と能動態の主語が主役であるか主役の周辺人物であるかを区別し、そこから発言動詞の受動態と能動態の用例数とその割合、テクストの内容から考察を行った。その結果、三人称小説であっても、調査対象の作品はいずれも語り手が主役に寄り添うことが多いため、主役が行う発言動作には、主役が主語となり能動態が選択される。それに対して、主役の周辺人物が主役に発言する動作の場合は、周辺人物が主語になり能動態が選択される。一方、周辺人物が発言する動作を主役が受けた際に主役に何らかの感情が生じる場合は、主役が主語になり、受動態が選択されて、感情表現を伴って描かれることが多い。また、周辺人物が主役や周辺人物の発言する動作を受けた際に何らかの感情を生じる場合は、周辺人物が主語になり、受動態が選択され、ここでも感情表現を伴って描かれることが多い。つまり、主役であれ周辺人物であれ、動作を受けたことで何らかの感情を生じる場合は、主語を被動作主に変えて受動態が選択される傾向があることが明らかとなった。, 研究論文(Article), application/pdf}, pages = {67--86}, title = {夏目漱石の三人称小説テクストにおける発言動詞の受動態の選択 : 能動態との比較を通じて}, year = {2014}, yomi = {ヤマモト, カズエ} }