@article{oai:doshisha.repo.nii.ac.jp:00022588, author = {三浦, 哲司 and Miura, Satoshi}, issue = {2}, journal = {同志社政策科学研究, Doshisha University policy & management review}, month = {Mar}, note = {本格的な人口減少時代に突入したわが国では現在、空き家問題が顕在化しつつある。空き家の増加による生活環境へのさまざまな影響が懸念されるが、なかでも景観の悪化は深刻といえる。人が住まない住居は朽ち果て、景観の喪失を進行させる。町並み保存を核として長年にわたりまちづくりを展開してきた地区では、とりわけ重大な問題となる。本稿が取り上げる奈良県奈良市の奈良町では、まさにこのような問題に直面しており、これまで築いてきた歴史的な町並みをいかにして保ち続けるかが課題となっている。奈良町では有志によるまちづくり活動の結果として、現在では多くの観光客が足を運ぶまでにいたった。しかし、近年は人が住まない町家(空き町家)が増加し、まちづくりの生命線である町並みの喪失という危機的状況を迎えているのである。そこで、2011年からは、対象物件を空き町家に特化した「ならまち町家バンク」をスタートさせた。もっとも、現在までこのバンクを介して成約にいたった事例は3件にとどまる。背景には、(1)空き町家の登録件数の少なさゆえに需要と供給のアンバランスが生じていること、(2)貸主と借主の意向の食い違いがしばしばみられること、などがある。ともあれ、町家バンクそれ自体は空き町家の増加を防ぐ方策としては、大きな可能性を有しているのも確かといえる。そこで、今後の研究では他事例との比較・考察を交えながら、町家バンクの運営に寄与する視点や方向性の提示をめざしたい。そのうえで、具体的な提案や提言を行なっていきたい。, 研究ノート・資料(Note), application/pdf}, pages = {127--140}, title = {空き町家の増加にどう対処するか : ならまち町家バンクの取り組みを手がかりに}, volume = {15}, year = {2014}, yomi = {ミウラ, サトシ} }