@article{oai:doshisha.repo.nii.ac.jp:00021216,
 author = {クロス, ロバート and Cross, Robert},
 issue = {2},
 journal = {言語文化, Doshisha Studies in Language and Culture},
 month = {Dec},
 note = {シャーム・ベネガル監督のデビュー作品である『Ankur(1973年)』は、インドの芸術映画の功績である。この物語は、インド初代首相であるネルーのリベラルな人道主義的イデオロギーを、ベネガルが終生信奉していることを明らかにしている。非宗教的で、平等かつ近代的な、新しい独立国家インドを創出するという、ネルーの壮大なプロジェクトは、不可触民や女性の権利を保護することを目的にした社会改革や、近代的なインフラを整備するための技術的な戦略、若い世代をはぐくむ教育的で文化的な活力を含んでいた。しかしながら、ネルー時代の業績は一様でなく、ネルー自身の残したものについては論争がある。『芽ばえ』のイデオロギー的背景にあるのが、後に失敗に終わる「ネルー主義のプロジェクト」のこの初期の期待である。ベネガルは、インドの社会を変える最大の希望は、女性の手の中にあるとするネルーの基本的な信念に共感している。そのため、『芽ばえ』の主人公は、非抑圧的階級である不可触民であるラクシュミであり、物語は、封建的で家父長的な抑圧にもかかわらず、彼女が自分の能力を高めていくというドラマになっている。本稿は、『芽ばえ』が、ベネガルがネルー時代の失敗を認めると同時に、インド社会の再生のためには、それでもなおネルー主義のイデオロギーが最善の方法である(少なくとも映画が公開された1973年時点では)と信じていることを表現していると主張する。したがって、本稿で呼ぶ「ネルー主義の女性」である、ラクシュミが象徴する人物は、ネルーが1947年に構想した、非宗教的でより公正で進歩的なインドのための、ベネガルが抱く指導者像である。, Shyam Benegal's debut film Ankur (The Seedling, 1973) reveals his embrace of the ideology of India's first Prime Minister Jawaharlal Nehru. Nehru's grand project to create a new independent India that would be secular and modern. The achievements of the Nehru era (1947-64), however, are uneven. The initial promise yet subsequent failure of the `Nehruvian project' forms the background to Ankur. Benegal shares Nehru's fundamental belief that the best hope for transforming Indian society lay with women. Thus the protagonist of Ankur is the untouchable Lakshmi, and the story is the drama of her self-empowerment in the face of patriarchal oppression. She is the epitome of what the `Nehruvian woman', Benegal's torchbearer for the new India that Nehru envisaged in 1947., 論文(Article), application/pdf},
 pages = {89--115},
 title = {Shyam Benegal's Ankur and the Nehruvian woman},
 volume = {13},
 year = {2010}
}