@article{oai:doshisha.repo.nii.ac.jp:00020434, author = {小林, 清実 and Kobayashi, Kiyomi}, issue = {2}, journal = {同志社政策科学研究, Doshisha University policy & management review}, month = {Dec}, note = {ハコモノ行政が批判の対象とされて久しいが、その象徴的な存在のひとつと言える施設が美術館である。華々しく注目を集める施設がある一方で、自治体の財政難を背景に、閉館の危機に直面する地方の美術館も散見される。地域資源であるはずの美術館が存在意義そのものを問われる現状を打開し、市民に活用されることを目指すには、当事者でもある美術館の利用者が、自分ごととして主体的に解決を目指す必要がある。しかし、これまで受動的にサービスを享受してきた利用者の多くが課題解決に取り組むには時間と場を要する。そのため筆者は、美術鑑賞への関心は持ちながらも深めるきっかけがない人々を対象に、身近な体験として美術鑑賞に親しめる企画を提案し、楽しみながら自然に鑑賞の魅力や課題に気付く場を提供してきた。やがてそれは美術鑑賞会活動へとつながり、現在に至っている。本稿は、この美術鑑賞会の有志のメンバーとともに、ソーシャル・イノベーション研究コースの枠組みに則った社会実験を実施し、美術館をリソースとした鑑賞者の主体的な行動のモデルを明らかにしたものである。このモデルからは、美術館をリソースとした鑑賞者の主体的活動の実現には「(1)土壌形成」、「(2)問題意識の共有」、「(3)討議の場の創出」の3つのプロセスが必要であり、結果として、鑑賞者と美術館による準公共圏が生成されることが明らかとなった。これは、当事者である鑑賞者自身による鑑賞者支援の実現を展望し、今日の美術館が託された生涯学習が目指す学習社会の構築に寄与するものである。第1章では研究の背景と目的、および研究方法を提示する。第2章は、美術館をリソースとした実践を、筆者主宰の美術鑑賞会および2度の社会実験の記録とともに記述している。第3章では、第2章の記述に基づき、鑑賞者の主体的な行動がどのように形成されたかを考察した。第4章では、3章の考察に基づき、美術館をリソースとした鑑賞者の主体的な行動のモデルを結論として提示し、鑑賞者自身による鑑賞者支援を展望した。, 論説(Article), application/pdf}, pages = {21--40}, title = {美術館活用におけるソーシャル・イノベーションの実践的研究 : 鑑賞者の主体的活動を考察する}, volume = {10}, year = {2008}, yomi = {コバヤシ, キヨミ} }