@article{oai:doshisha.repo.nii.ac.jp:00015216, author = {高橋, 克紀 and Takahashi, Katsunori}, journal = {同志社政策科学研究, Doshisha University policy & management review}, month = {Mar}, note = {ポストモダンという概念は、政策科学がまったく新しい社会状況にどう対応すべきかを考える際に有用である。もっとも、ポストモダン言説には軽薄な側面があり、政策論にとって有効な要素を選り分ける必要がある。社会科学でのポストモダンの概念には、機械文明や科学技術、合理主義などを否定する文脈と、啓蒙主義からマルクス主義へと続く社会進歩のイデオロギーを否定する文脈とがあるが、一般に、かなり混乱した意味合いで言及されることが多い。ひどい場合は、ある種の変化を絶対視するだけに終わってしまう。本稿は、公共政策論にとってポストモダン概念の有効な側面と無用な側面を分別する。2節では政策科学の価値中立性や、NPM に見られるモダニズム的な客観主義を指摘し、政策論がポストモダン言説を検討すべきであることを確認する。3節ではポストモダンを概説し、4節ではフォックスとミラーが提唱する「ポストモダン行政」を批判的に検討する。彼らの議論は必ずしもポストモダンという用語を必要とするわけではなく、5節では大きな物語の否定としてのポストモダンが要請されるなか、科学技術や大衆社会といった20 世紀モダニズムが継続していることを述べる。ここでは、ウォーラーステインによるモダニズム論、柏木博のグラフィズム論、ローティの反基礎付け主義としてのポストモダンの意義を政策的思考に接続したい。, 研究ノート}, pages = {317--346}, title = {政策論はポストモダンをどう活用するか}, volume = {4}, year = {2003}, yomi = {タカハシ, カツノリ} }