@article{oai:doshisha.repo.nii.ac.jp:00015211, author = {高橋, 克紀 and Takahashi, Katunori}, journal = {同志社政策科学研究, Doshisha University policy & management review}, month = {Feb}, note = {1990 年代の日本では、「公共性」という用語が注目されるようになった。そこでの「公」とは、天皇や政府を意味し、「私」は市場原理や功利主義・個人主義を意味することが多い。そして、 NPO や福祉政策に見られる、非政府・非市場は「新たな公共」と呼ばれる。ところが、「公共圏」という近年の社会学用語が示すように、日本での「公共性」論議は、西欧語の「パブリック」や「エッフェントリッヒカイト」が持っていた政治的コミュニケーションとしての意味側面を欠いてきたのである。この側面は政策科学においてあまり正面から取り上げられていないものの、社会学や政治学での浸透を見れば、我々にも「公共圏」「公共性」の概念整理が必要である。本稿では、日本での「公共」やドイツの「エッフェントリッヒカイト」の日常的な意味の広がりを確認したうえで、公共性という曖昧な言葉よりも、より政治的コミュニケーション空間に注目した「公共圏」概念に注目しながら、公共圏という概念が公共政策研究にどのように応用できるかを検討する。「公共圏」という訳語はハーバーマス理論を基本とする。しかし、普遍的な共通性や妥当性という規範主義的テーマは、それ自体が哲学的関心であることから政策科学の議論にはなかなか上ってこない。そこで、本稿では、公共性という抽象的概念の規範的要請を分析するのではなく、公共性と見なされるものについて、「再帰性」概念と関連させながら社会理論的な検討を試みたい。, 研究ノート}, pages = {359--372}, title = {「公共圏」と「公共性」の整理 : 政策科学への概念的応用に向けて}, volume = {3}, year = {2002}, yomi = {タカハシ, カツノリ} }